こんにちは、温泉オタクでKindle本「奇跡のかけ流し温泉」の著者KOUです。(プロフィールとX)
最近のトレンドで、旅行で「何もしない」ということがありますね。
昔から温泉で湯治をしていたこともあって、「あ、もしかしたらそれのプロかもしれない…笑」ということで、まとめてみました。
もくじ
「何もしない×温泉」が与える3つの効能
「何もしない休日」に温泉を足すと、ほんとうに人生が整うと思っています。
温泉に入ってボーッとするだけで、心も体もふわっと軽くなるなと。
ボクが実感した主な効能を、まずは3つ紹介してみました。
心も体もゆるむ
ぬるめの湯に入ると副交感神経が優位になって、呼吸や脈拍がゆっくりに。頭の中の「やらなきゃ」が自然と薄れていきます。
眠りが深くなる
温泉で体の芯が温まり、湯あがりに体温がスッと下がる。その落差がほどよい眠気を呼んでくれて、翌朝の目覚めまで軽いんです。
というか、そもそも眠りを深くする、福島県の湯岐温泉なんて温泉地まであるほど。
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【保存版】秘湯「湯岐温泉」を徹底解説!「絶対に行くべき湯治場です」
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幸せホルモンが長持ち
静かな環境で五感を休めると、セロトニンやオキシトシンが増えやすいと言われます。帰宅後もポジティブな気分がかなりの時間続くことを実感しています。
とにかく、「何もしない×温泉」は最強のリセット法。これからご紹介する7つの湯は、その効果をじっくり味わえる宿ばかりです。次の休日のヒントになったら嬉しいです。
選んだ基準を「かけ流し・静けさ・周辺の娯楽」が少ない場所
まずは「かけ流し!」
ボクがもともと湯治を目的に温泉オタクになったことは、先ほど少しお話ししたかと思います。
それゆえ、このブログサイトでは、こんな温泉だけに基本的に特化しています。
- かけ流し
- 循環・消毒なし
- 加水・加温もできるだけなし
- 浴槽が小さめで鮮度の高い温泉
- なるべく自然の状態に近い(自然湧出など)
「こんな温泉どこにあるの?」というかたは、ぜひこのサイトを探ってください。
とりあえず…としては、下記に一覧をまとめてはいます。
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【保存版】泊まって良かった温泉宿の一覧!【ブログ記事へのリンクあり】
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静けさにもスポットを
今回は「何もしない」=「幸せ」がテーマ。
というわけで、静かに滞在できるかどうかも考慮しました。
実はいわゆる「名湯」ってすごく静かな環境にあることも多いです。
周辺の娯楽が少ない!
娯楽…これは帰宅してから楽しんでください。笑
というわけで、今回は「なるべく近くに娯楽がない」ところをピックアップ。
それではここからは具体的に7つのすごい温泉をご紹介していきます。
幸せをくれる温泉・温泉宿7選
松川温泉 峡雲荘(岩手県)
岩手・八幡平の深い森にひっそり佇む松川温泉「峡雲荘」は、信号もコンビニもない静けさが魅力。
70度で自噴する乳白色の硫黄泉は100%かけ流しで、渓流沿いの混浴露天に浸かれば川のせせらぎだけがBGMです。
弱酸性なので肌あたりがやさしく、硫黄の効果もあって美肌効果が抜群。
客室は秘湯とは思えないほど清潔&高級感があって、すごく快適。
さらに夕食は幻の魚「イトウ」のお刺身を部屋食でのんびり味わえ、朝食は軽やかな山の恵み。
14時にチェックインできるのもありがたいポイント。
盛岡駅から路線バス一本でアクセスできて、2食付き16,000円ほど。周辺に娯楽施設はゼロ、スマホの電波も弱め。
ということで、だからこそ読書や昼寝がはかどって、心拍も思考もゆっくりに。女性ひとり旅でも安心という声が多く、秘湯デビューにも最適だと思っています。
湯岐温泉 山形屋旅館(福島県)
福島の山奥、湯岐温泉「山形屋旅館」さんは 13時にチェックインできるのでスタートからのんびりモード。
岩のすき間から39℃ほどの湯がぷくぷく湧く足元湧出のぬる湯は鮮度抜群で、長湯するほど疲れも不眠もスッと消え、肌もしっとり整います。(昔から「中風の湯」と呼ばれて、神経に作用することがわかっている)
混浴だけど女性専用時間と無料貸切風呂があるので安心。
夕朝とも部屋食で、地元食材と高コスパ日本酒が静かな夜を彩り、リフォーム済みの客室は清潔感たっぷり。
静音性は低めなので耳栓があると完璧です。(オススメは「モルデックスシリーズ」)
周辺に娯楽はもちろんなく、1泊1万円前後で“何もしない”湯治を満喫できる――ぼくは疲れたら20回以上通う定宿、その魅力はものすごいです。
駒の湯山荘(新潟県)
新潟の山あいにひっそり佇む「駒の湯山荘」は、電話予約だけの穴場。
13時にチェックインもOK。道は最後に細い区間が少しあるだけなので運転が苦手でも案外ラクでした。
電波もWi-Fiもなく、山と川だけが相手――つまり強制デジタルデトックスです。
そしてすごいのは、33℃前後のぬる湯。源泉ドバドバの混浴露天に加えて、加温槽・貸切風呂(無料・24時間)も合わせて計6つの浴槽が。
10分おきに源泉と加温を行ったり来たりすると、肌がピカピカに。「化粧水レベル」と資生堂さんが認めたものその証拠。飲泉もOKで、ものすごいデトックス効果を発揮。
夕食は山菜やヤマメの唐揚げ、昔ながらの魚沼産コシヒカリ。天ぷらは一品ずつ揚げたて、小さな山荘とは思えないクオリティです。1泊2食9,950円〜とコスパも抜群。
注意点としては、夏は室温が高め、アブも飛ぶので到着後すぐ源泉でクールダウン+虫対策を。川音が気になる人は耳栓(モルデックス推し)も忘れずに。
営業は4月下旬〜11月上旬、スマホを置いて湯に浸かりたい休日にぴったりの一軒です。
霧積温泉 金湯館(群馬県)
群馬の山奥、霧積温泉「金湯館」さんは、まさに“何もしない”を極める一軒宿。
最寄りの駐車場からは「ホイホイ坂」と呼ばれる山道を徒歩20分(または送迎車で5分)。
道中は霧が立ち込めて、まさに「霧積」の名の通り。アクセスの不便さが、逆に非日常感を高めてくれます。
お風呂は38.9℃のぬる湯がドバドバと掛け流し。カルシウム-硫酸塩泉で、肌に細かい泡が付き、美肌効果も抜群。飲泉も可能で、胃腸がスッと軽くなる感じ。湧き水も美味しく、ペットボトル持参がオススメ。
客室は障子仕切りで鍵なし(新館は鍵付き)。伊藤博文が明治憲法を練ったとされる歴史ある部屋も。
さらに部屋食でいただける夕食は、山菜の天ぷらや川魚、土鍋ごはんなど、地元の恵みがすごい美味。2食付きで14,000円程度〜
Wi-Fiはなく、スマホの電波も不安定。周囲に娯楽施設はもちろんなし。読書や昼寝、そして湯に浸かるだけの贅沢な時間が流れます。「何もしない」をとことん味わいたい方に、ぜひおすすめしたい宿です。
伊豆横川温泉 千代田旅館(静岡県)
静岡・伊豆の山あいにひっそり佇む「伊豆横川温泉 千代田旅館」は、まさに“何もしない”を極める湯治宿。
目の前には川が流れて、周囲には何もない静けさが広がります。アクセスは伊豆急下田駅からバスで約20分、最寄りのバス停から徒歩圏内。
温泉は2つの貸切風呂があって、24時間いつでも利用可能なのも魅力。
泉質はナトリウム-カルシウム-硫酸塩・塩化物泉で、pH8.4の弱アルカリ性。加水・加温・循環・消毒なしの完全かけ流しで、肌がしっとりと潤い、体の芯から温まります。湯治を目的に出かけたい方にもおすすめです。
客室は清潔感があり、窓からは田園風景が。アメニティもフル完備で、快適に過ごせます。
食事は部屋食で、夕食には地元の新鮮な魚介や野菜を使った料理が並びます。特にキンメの煮付けやタケノコ料理、自家製の梅酒が絶品。朝食もアジの開きやご飯、お味噌汁など、伊豆の味覚を堪能できます。
周辺には観光施設はありませんが、帰りに女将さんおすすめの直売所「旬の里」でミカンを購入するのも楽しみの一つ。
伊豆の穴場的な温泉で心身をリセットしたい方にぴったりの宿です。
榊原温泉 味楽(三重県)
三重県の山あい、榊原温泉「味楽(みらく)」さんは、静けさと美肌の湯を求める方にぴったりの一軒宿。
伊勢神宮の「湯ごり」の地として知られるこの温泉地で、心身ともにリセットできます。
温泉はアルカリ性単純泉で、とろみのある湯ざわりが特徴で美肌効果は、日本トップクラス。貸切風呂の形式で、プライベートな時間を過ごせるのも魅力です。
客室は清潔感のある和室で、窓からは自然豊かな景色が広がります。周囲には車の通りも少なく、川のせせらぎや鳥のさえずりが心地よいBGMに。
食事は地元の旬の食材を使った家庭的な料理が並びます。夕食には山菜の天ぷらや煮魚、朝食には焼きたての卵焼きや味噌汁など、どれも優しい味わいで、心も満たされます。
1泊2食付きで約10,050円と、コストパフォーマンスも良好。電話予約のみの対応で、ネット上の情報も少ないため、まさに知る人ぞ知る隠れ宿です。
お伊勢参りの拠点にもオススメです。
湯の鶴温泉 Tojiya(熊本県)
熊本・水俣の山あいにひっそり佇む「温泉ゲストハウス Tojiya(とうじや)」さんは、明治初期創業の老舗旅館をリノベーションした、湯治文化を現代に蘇らせた宿。
若いスタッフさんたちの自然体な接客と、心地よい空間が魅力です。
温泉は、アルカリ性単純泉で、pH8.6。湯温は約40℃で、トロトロの肌ざわりが特徴。ラドンを含むため、入浴後は頭がボーッとし、深い眠りへと誘われます。(個人の意見です…!)
内湯と貸切露天風呂があり、どちらも無料で24時間利用可能。特に内湯は、半地下に位置し、ものすごい極上湯。
客室は、木の温もりを感じる和室で、窓からは湯出川のせせらぎとアオサギの姿が。エアコンは最新式で快適。アメニティは基本的になく、必要なものは有料でレンタル可能。浴衣のレンタル(300円)は、汗が止まらないタイプの温泉なので特におすすめです。
食事は、宿の目の前にあるオーナーさん経営の屋台「山鯨」で。おでんやわかさぎの天ぷら、お茶漬けなど、手作りの料理がリーズナブルでこれがまた最高に美味い。
また、簡単な朝食(パンとコーヒー)もいただけて、自炊用のキッチンも完備。
宿泊料金は、朝食付きで約5,000円〜。楽天トラベルのみで予約可能。周辺には観光施設はなく、スマホの電波も不安定。しかし、それがかえって「何もしない」贅沢な時間を演出してくれます。
いちおう今回の記事で7つご紹介してみたけど、ほかにも下記の記事がお役に立つかなと思います。
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人のいない温泉も、「何もしない」にピッタリだと思います。
ではここからは「何もしない」を最大化するコツのエッセイです。
「何もしない」を最大化するコツ5つを
なんとなく体験をベースにまとめてみました。
スマホ・時計をオフにする
旅先では思い切ってスマホと時計をお休みしてみました。時間を気にしないだけで、のんびり度が一気にアップ。通知に追われない解放感は、リラックス効果抜群です。
落ち着ける場所でぼーっとする
自分がいちばんくつろげる場所を見つけて、ただぼーっと過ごします。夕食後の露天風呂で星空を眺めたら、頭が空っぽになって最高でした。「何もしない贅沢」って、本当にあるんだなあと実感。
ノープランを楽しむ
その日の予定はあえて決めません。お風呂に入りたいときに入って、眠くなったら昼寝。気ままに過ごすのが、何もしない旅の醍醐味です。「行き当たりばったりでも大丈夫」と安心できます。
ちなみにTojiyaさんに宿泊した時は、近くに「滝」があったので、そのあたりをまわっていました。
また湯の鶴温泉の様子を見ていただけると「たしかに何もない」を感じていただけるかと。笑
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罪悪感は捨てちゃう笑
最初は「こんなに何もしなくていいのかな?」と少しソワソワしました。でも大丈夫。これは自分へのご褒美の時間、と割り切ったらソワソワ感はスッと消えました。何もしない自分を思いきり甘やかすのもアリですね。
五感を味わう
何もしない時間こそ、五感に意識を向けてみました。風の音や湯けむりのにおい、肌に触れる温泉の感触…普段は通り過ぎてしまう小さな幸せに気づけます。ゆっくり味わうことで「何もしない贅沢」がさらに深まります。
まとめ|「何もしない=幸せ」をくれる温泉旅のライフシフト
忙しい日常から離れて「何もしない」温泉旅に出てみたら、心がふっと軽くなって肩の力が抜けるのを感じました。
帰宅後は夕焼けがやけに美しく見えたり、通勤途中の景色にほっとしたり…小さいけれど確かな変化が。
「人生を変える」と言うと大げさだけど、予定ゼロの温泉旅にはそんな不思議な力があると思っています。ふだん頑張っている自分へのプレゼントに、ぜひ試してみてほしいなと。
ちなみにこの記事で紹介している温泉は、もちろん最高にオススメできるところばかり。
7つの宿すべてに「宿泊記」へのリンクを載せているので、もし読んでみて気に入ったら、ぜひ出かけてみてください!
きっと良い旅になるはず!
この記事でご紹介した温泉宿
それではこのあたりで終わります。
最後までありがとうございました!
YouTubeではこの記事を補足しつつ語っています