こんにちは、温泉オタクのKOUです。
群馬県の秘湯「霧積温泉 金湯館」に来ていました!
さすがに温泉はとびきりの極上湯で飲泉も可能。さらに湧き水もとにかく美味い。
優しいご夫婦が家族経営をしている宿で、お食事もボリュームたっぷり美味しい…
秘湯ゆえのアクセスの困難さは、もちろんあるのでサクッと解説も混ぜています。
あと宿の方に霧積温泉の歴史など、いろいろお話できたのでそのお話も。
【2023年泊まってよかった温泉宿ランキング】でもご紹介してます!
2食付き14000円程度。夕食のみもOK。(駅からの送迎あり)
霧積温泉 金湯館へ「宿までが困難。しかし魅力がすごい」
東京から軽井沢に向かう途中の道から、一歩入って金湯館へ。
霧積温泉に近づいてくると、こんな感じに車道が狭くなって対向車こないことを祈りつつ運転する感じ。笑
さらに「霧積」の名前のとおり、どことなく霧が深くなってくるのがいい感じ。
いかにも「秘湯にきた」という感じです。
そして到着。こちらが金湯館の駐車場。「何もない?」と何もないですね。笑
車の場合、ここからホイホイ坂を登るか、あらかじめ予約して迎えに来てもらう感じ。
ちなみにボクは両方を体験しました。
なんで?というとスマホをうっかり置き忘れてしまったため。笑
しかしおかげでアクセス方法に詳しくなったので、ブログを書くのに役に立ったかもです!笑
この時は宿の大旦那さんが、たまたま近くにいらしたので、歩く予定だったけど送っていただきました。
時間的には、
- ホイホイ坂を歩く→1キロ、徒歩20分。行きは登りで、帰りは下り
- 送迎→車で5分くらい
ホイホイ坂を歩くと、
こんな感じ。
宿の大旦那さんは「ホイホイ登れない…」とおっしゃっていたけど、ボクの体感としては「ホイホイ登れるな…」と思いました。
ちなみになぜ「ホイホイ坂」かというと、むかし偉い人を籠にのせて「ホイホイ」と言いながら、この坂を登ったため。
しばらく歩くor送ってもらうと、ようやく霧積温泉「金湯館」が見えてきました!
これがなんとも感動的…
神々しい館内へ。
山の宿的な感じでランプも良いですね。
チェックインしつつ、女将さんに部屋まで案内していただきました。
この障子の向こうがお部屋。つまり仕切りは障子だけの鍵なし。
金湯館のお部屋「鍵なし。伊藤博文も宿泊」
障子を開けるとこのとおり。6月の終わりだけど、こたつとストーブがあってちょうど良いほど。笑
(鍵付きが良い場合は、新館の方を予約すればOK)
伊藤博文が、この金湯館で明治憲法を作成したと言われているけど、おそらくこんな感じの部屋かと思います。
布団もフカフカでアメニティはフル完備。テレビあり。スマホの電波はdocomoが入りやすいとのこと。
ボクは【楽天モバイル】を使っているけど、場所によって入るという感じでした。
最近、【楽天モバイル】の経営は赤字で大変らしいけど、新しくはじまった「最強プラン(2980円で使い放題)」が素晴らしく旅先でwifiをまったく使わなくなってしまったほど。
Wifiは安全性が低いので、使わないようにしてるという意味もあります。
お茶菓子など。
部屋からの眺めは…
言うまでもなく山の中。笑
空気がキレイで体が隅々まで浄化されてくる感じ!
トイレは新館の方、または温泉に行く途中のものを利用。
洗面所も新館のところを。もちろん部屋からすぐ。
では温泉へ!
金湯館の温泉「飲泉可能な極上のぬる湯!!」
1階のロビーを通って温泉へ。
途中、写真を撮り忘れてしまったけど、湧き水が湧いているところがありました!
めちゃくちゃ美味いのでオススメ!ペットボトルを持っていっても良いかもですね。
温泉の中に入ると、
こんな感じ。
そして温泉!
ぬる湯の極上温泉がドバドバと掛け流し。
たっぷりとした湧出量で、自然のままゆえ「飲泉」も可能です。
ミネラルがたっぷりすぎて、ちょっと飲みにくい感じはあるものの、胃腸がスッキリする感じがありました。
湧出量がたっぷりなので、間違いなくドバドバ系。
鮮度の高さゆえの「泡付き」まであって、日本でもトップクラスの名湯ですね。
金湯館の泉質
こちらをまとめてみます。
- 泉質:カルシウム-硫酸塩泉
- 泉温:38.9度
- ph:8.11
- 掛け流し、加水なし、加温なし、循環なし、消毒なし、飲泉可能
源泉温度が39度ほどだけど、湧き立てをドバドバ掛け流しなので、ほぼそれくらいの温度に感じました。
なので20分くらい、ゆっくり入ると汗がどんどん出てあったまってくるイメージ。
さらに泉質が「カルシウム-硫酸塩泉」と言うことで、驚くほど肌がピカピカになりますね!
ご主人のお話
子供の頃、怪我をして傷ができると、温泉をつけていたそうです。
するとあっという間に治ったとのこと。
確かに硫酸塩泉は別名「傷の湯」と呼ばれていて、日露戦争の時もこの泉質で湯治したという記録まであるのです。
特に神奈川の湯河原温泉で湯治が盛んでした。(湯河原の硫酸塩泉)
おまけ:カルシウム硫酸塩泉は自宅で再現可能
もし傷で悩んでいる方がいたら、自宅で再現してみるのもオススメです。
(ボクはアトピーゆえ、この分野に詳しくなりました)
この2つをお風呂に入れると「カルシウム硫酸塩泉」になって、色は違うものの、傷への効果はピカイチです。
四万温泉に似てる【比較】
距離が近いということもあって、四万温泉に似ています。
四万温泉は「硫酸塩泉」で、飲泉も可能。似ていて当然ですね。
どちらも飲んでみた感想としては、金湯館の方が飲みにくい…笑
金湯館の方がミネラルが豊富で、飲みにくいほど豊富といったイメージ。
「飲泉」した感想→胃腸の調子がとびきり良い
ボク自身、胃腸の調子が悪くなりやすいこともあって、飲泉できるところでは、必ず温泉を飲むようにしています。
四万温泉もそうだけど、硫酸塩泉は特に胃腸の調子が良くなりますね。
自宅で温泉を飲むならスーパーにも売っている「温泉水99」が同じような効果があります。
金湯館や四万温泉より美味しいので、飲みやすいのもポイント。
「温泉水99公式サイト」から初回半額なので、オススメです。(温泉水99のレビュー記事もあり)
松の湯温泉 松渓館と比較
こちらの温泉ファンの中では有名な群馬の秘湯「松の湯温泉 松渓館」。
比較してみると、
- 泉質→同じ
- 源泉温度→金湯館がやや高い
- ph→ほぼ同じ
- アクセス→金湯館の方が困難
- 気候→金湯館の方が涼しい(寒い)
温泉は、かなり似ているように感じました。
どちらも、とびっきりの極上湯であることは確かですね!
この2つは距離的に近く、直線距離だと40キロくらいかな。
車だと遠回りの必要があるので、60キロほどで時間だと1時間ちょっとかかる感じ。
ではちょっと温泉の話が長くなったけど、お食事へと!
金湯館のお食事「部屋食でボリュームたっぷり。野草の天ぷらが美味しい」
夜6時ごろ、部屋に持ってきていただけました。
写真におさまりきれないほどのボリューム…
メインは天ぷらだと思うけど、珍しい野草の天ぷらなどがすごく美味しい。
子供の頃、柿の葉の天ぷらを食べてすごく感動した思い出があるけど、それを思い出しました。
ご飯、アユ、豚汁。
豚汁も美味しいだけでなく、びっくりするほど大盛り。笑
おそらく写真で見るより大盛りだと思います。笑
食べ終わったら、廊下に出しておくスタイルなので、これは湯治宿のスタイルですね!
個人的には、気を使わず好きなスタイル!
お酒のメニューは部屋にありました。
缶ビールは、自販機でも売っていたので、そちらでの購入も手間がなく良いかと思いました。
実際にボクは自販機でビールを購入。
朝食は?
スミマセン、まだ胃腸の調子が戻っていないこともあって、夕食のみのプランにしておきました。
金湯館へのアクセス
車では先ほど書いたとおり。
- ホイホイ坂に車をとめて歩く(1キロ20分ほど)
- 駐車場から送迎してもらう
また冬季(12月〜3月)は「玉屋ドライブイン」まで送迎もしてくれるそうです。
玉屋ドライブインは、細い道に入る少し手前。
電車の場合は、「横川駅」から送迎をしてくれるそうです。
ご主人がお一人で、毎日2往復されていることを思うと尊敬と敬意の気持ちで…
(片道30分。往復1時間ほど)
送迎の予約は「宿泊日の前日12時」までとのことです。
霧積温泉 金湯館の歴史など
調べものをしたわけでなく、宿の方とお話した中で聞いたことをまとめました。
- もともとは40件ほどの宿があった
- 今でいう「軽井沢」のような雰囲気
- 大雨で金湯館のほかはすべて流れてしまった
- 30年前から電気が通るようになった
- 偉い人がよく滞在(伊藤博文など)
- 昔は湯治目的の方も多かった
- 推理小説「人間の証明」の舞台は、この金湯館!
- 気候は、軽井沢より涼しい(体感としては15度低いくらい)
個人的に望むことをちょっと書いてみると、現代でも「湯治プラン」をつくってくれたらな〜と。
抜群の泉質なので、長期滞在したい方は多いと思うので、利益にもつながるかと。
ボクが滞在している時は、2泊している方がいるらしく、この方は常連の方だとか。
とにかく抜群の効能を感じる温泉でした!
まとめ:霧積温泉 金湯館 宿泊記ブログ
群馬で1番行くのが大変な温泉では?と思うところだけど、それゆえの魅力もたっぷりとありました。
最後にボクの体感としての「こんな方におすすめ!」をまとめて終わります。
- 極上のぬる湯の温泉に入りたい
- 山奥でリフレッシュしたい!
- デジタルデトックスしたい
- 東京からアクセスの良い「秘湯」を探している
- ひとり旅、カップル、ファミリーOK!
こんなイメージだと思います。
もし体力があるなら「ホイホイ坂」を登るのもオススメ。
軽く運動した後の温泉は、さらなる極上でした…
オススメの過ごし方としては、テレビなどを見るのではなく、「温泉に入りつつ、湯上りに読書」などが最高ですね。
夏はとにかく快適ですし、子供さんの夏の思い出とかにも最高そう。
山の温かい感じのご夫婦にも癒されます。
それでは最後までありがとうございました!