こんにちは、温泉オタクでKindle本「奇跡のかけ流し温泉」の著者KOUです。
サウナブームで人気の理由は「整う」だと思います。とはいえ本当の漢字は「調う」が正解。
もともとは「禅」の用語で、「悟りの境地」という意味もあるそうです。
ちなみにこの記事を書こうかな。と思った理由はYouTubeでサウナに関する動画を見ていて「いや、温泉はサウナを超えてる…、たくさんの人が知ったら間違いなく温泉ブーム来る…」と思ったため。(参考動画はこちら)
ちなみに「日本一周3016湯」の著者である高橋一喜さんも「サウナよりも整う?」といった記事を書かれています。
よほどの温泉好きは知っているけど、普通の人はまず知らない…というのが「温泉は調う」の世界だと思います。
また「やり方が??」が普通だと思いますので、そのあたりもマルっとまとめてみました。
「人生のクオリティが上がって、幸福度も上がった」を目指しつつ書きました。
温泉で「調う・調う」はこんな感じ!
サウナの場合、「耐えて耐えて解放されてリラックス」→「調う」のイメージだけど、温泉の場合は、基本的に「気持ちいい→リラックス→瞑想状態→調う」のイメージ。
とはいえ温泉の場合、泉質や温泉の温度によっても違うので、完璧な答えというものはないです。
ちなみに「最高に調った!」と感じた時の心境はこんな感じ。
- 人生で最高の幸福状態にある
- 瞑想が深まったような状態
- 寝ているのか、起きているのかわからない状態
- 子供の時の心理状態に近い
- この世とあの世の境目にいるような…
この境地は、間違いなくサウナを超えている…。これは大げさでもなんでもなく、本当に体感したことです。
この記事でご紹介する内容を、実践したら誰でも同じような体感はできると思っています。
温泉で最高に「調う」ための、最高の入り方と注意点
これは賛否両論あると思うけど、本当の意味での「調う」は、温泉が自然のままでないと感じられないのです。
「掛け流し」という言葉が人気になっているけど、実は基本的に「掛け流し」でないと「調う」は体感できないのです。
お風呂で整いますか?と聞かれたら、多くの方が「整わない」だと思います。
温泉も、自然のままの掛け流しでないと、その完璧な「調う」は体感できないです。
こんな温泉は調う!その特徴は5つ
- 掛け流しは基本
- 循環・消毒はなしでないと調わない
- 加水・加温もできればない方が調う
- ぬる湯は調いやすい
- 鮮度は調うための命
循環と消毒された温泉は、温泉の成分がそもそも違ってしまいますので、調うの体感はできないですね。実は「温泉の成分は変わらない」という研究もあるらしいけど、個人的にはプールみたいになってしまうなといった体感です。
また加水と加温はある程度は大丈夫というのが体感。高橋一喜さんも著書の中で、同じように語られています。
ぬる湯は誤解されがち「ぬるめの温泉とは違う!」
ぬる湯と聞くと「あ〜ぬるめの温泉でしょ」と思われがちだけど、ちょっと違います。
例えば50度で湧いている温泉を36度に冷ました温泉は、厳密には「ぬる湯」ではなく「ぬるめの温泉」。
ここでいう「ぬる湯」は、もともとぬるめの温度で湧いている温泉のこと。
36度で湧いた温泉に36度で入ると立派な「ぬる湯」でこの効果や素晴らしさは、とんでもなくすごいのです。
温泉の「鮮度」は重要!しかし認知度は低め
温泉の鮮度とは「いかに温泉が湧いてから、空気に触れていないか」です。
実はたくさん温泉に入っていると、どれくらい空気に触れているか、わかってきてしまうもの。
鮮度の高い温泉の特徴をまとめると、
- 浴槽は小さめ
- 湧出量が多い
- 自然湧出は鮮度が高い
- 湧出温度と、浴槽温度が近い
- 足元湧出は最高
おそらく、温泉にそれほど行かない方からしたら「?」な内容だと思います。(実際の温泉地をご紹介しつつ解説するのでご安心を!)
あとたまに楽天トラベルやじゃらんの口コミで「浴槽が小さくて残念だった…」というものがあるけど、これはもったいない!浴槽が小さい方が基本的に温泉のクオリティは高いです。
例えば草津温泉などではその傾向が強くて、大型の旅館より小さい個人宿の方や共同浴場の方が圧倒的にクオリティが高いです。最近、草津温泉で小さな最高の宿「はなみづき」さんのほかは泊まれなくなってしまったほど。
温泉で調うための「最高の温泉地」
温泉で調うために、まず「ぬる湯」にいってみるのが圧倒的にオススメ!
先ほど小難しいことを書いたけど、ここでご紹介するところに出かければ大丈夫…といった感じです。
あと「ぬる湯で調うための条件」としては、基本的に長時間(30〜2時間くらい)入れば次第に調ってくるはず。
まずは湯岐温泉!(福島県)
湯岐温泉(ゆじまた)は、知名度こそ低いけど実はとびっきり極上の温泉が湧いている、ぬる湯の名湯です。
先ほど「温泉で調うための条件」として挙げたものが、ピッタリとすべて当てはまるのが、この湯岐温泉。
湯治場でもあるので、温泉街もなく観光名所などもなく、ただ温泉を目的に訪れるといったところ。
宿は2つだけで、どちらもすごく魅力的…といったこともオススメしたいポイントです。
どちらがオススメ?というと、人による。と思いますので、実際の宿泊記がお役に立てると思います。
日の出温泉(山梨県)
日の出温泉は、石和温泉郷にあるお温泉で、一軒宿。
こちらも同じく「ぬる湯」の温泉が湧いていて、ふわふわ感のあるのが特徴。
「温泉がふわふわするの?」と思われがちだけど、本当にふわふわとして、まるで羊水に入っているよう。という方も多いですね。ボクも完全に納得です。
温泉はかけ流しであるのはもちろんのこと、飲泉もできるほどの極上さ。
いつまでも入っていられる温度ということもあり、実際にこの温泉に1泊で9時間も入浴したことがあるほど。笑
日帰りも500円とすごいコスパで、食事も美味しく、東京からのアクセスも抜群なので、やっぱり宿泊がオススメかな。
田沢温泉と沓掛温泉(長野県)
田沢温泉と沓掛温泉は、長野県の青木村にある温泉です。
この青木村の温泉は、ものすごい極上で、こちらも先ほどの「調う条件」にピッタリと当てはまる温泉地。
どちらも湯治場の雰囲気で、沓掛温泉の方がよりぬるめで「調う」という意味では、こちらの方がよりベターかな。
特に共同浴場「小倉乃湯」は素晴らしく、近くの宿「叶屋旅館」さんも素晴らしい宿です。(オープンして2回ほど泊まったのだけど、何しろ人気で予約取りづらく、最近泊まっていないので記事は書いてないです)
田沢温泉も、同じく「調う」という意味でも素晴らしいです。オススメ宿としては下記の2つで、どちらも素朴でありつつも食事がとびっきり美味しいのがポイント。
駒の湯山荘と栃尾又温泉、折立温泉(新潟県)
この3つの温泉は、どれも新潟県の魚沼市にある温泉で、「調う」にもピッタリとお当てはまる温泉。調うためには、なるべく長時間入るのがポイント!
上記は駒の湯山荘だけど、いわゆるドバドバ系で温泉の鮮度は日本でもトップクラス。入っていると次第に気が遠くなってくる感じがしつつ、体が浄化されてくる感じ。
サウナと違うのは、調うだけでなく浄化される感じや、肌がピカピカになってくるのも温泉のメリットですね。
ちなみに駒の湯山荘は、あの資生堂が「化粧水レベル」と認めたほど。
この3つの温泉は、どれも最高にオススメで宿泊記とともにサクッと特徴をまとめました。
また共通点としては、米どころゆえ、とびっきりご飯が美味しいということ。最高ですね。
湯の鶴温泉(熊本県)
「日本で最高の温泉は?」と聞かれた時に、まず候補に上がるのがこの湯の鶴温泉。
先ほどの湯岐温泉にも似ている印象の温泉で、よりトロトロ感が強めの温泉です。
上記はTojiyaさんという素泊まりの宿で、この素晴らしい宿の魅力もあって、いつでも「あ〜また行きたい」と思っているところ。
「調う」という意味では、すぐ近くにあって100円で入れる共同浴場「きくの湯」は全国的にも最高かと思っています。また「きくの湯」の方が、よりぬるめで「調う」には適しているのは間違いないです。
鹿児島空港からそこそこアクセスも良く、裏技的なアクセス方法もあって、そのあたりは宿泊記の方にまとめています。
「ぬる湯」でなくとも温泉は調う
「ぬる湯」の温泉(36度くらいで湧出した温泉)でないと調わない?というと、そんなこともないです。
とはいえ、調った感じがわかりにくかったりもするので、そのあたりをサクッとまとめました。
まずは那須湯本温泉(栃木県)
那須湯本温泉は、このとおりゾクゾクするほどのルックスを持った温泉。
日本中の温泉を巡った感想として、ここより「効果がわかりやすい」には出会ったことがないです。
独特の伝統的な温泉の入り方
那須湯本温泉の場合、まずは頭にかぶり湯を200回ほど。
それからギリギリ入れるくらいの熱い温度で、3分間を3セット。
この入り方は昔から最も効果があるとされている入り方で、那須湯本温泉に行くと、色々なところで書かれてあります。
湯上がりは動かない…いや動けない…
この伝統的な入り方をすると、あまりの効果に体をとにかく動かしたくなくなるのです。
湯治宿のおばちゃんに「温泉に入ったら、本も読まずに目を閉じて横になっていた方が良いよ」とアドヴァイスを受けたことがあるけど、本当にそのとおりにした方が効果も実感しやすいです。その間もずっと調ってるイメージ。
そしてこの動きたくなくなる感じの後は、ものすごく体が軽いのです。
つまり、これが「温泉で調う」のイメージ。少しまとめると、
- 伝統的な温泉の入り方をする
- 効果がありすぎ→ダウン(ダウン中も調ってる)
- 復活→気持ち良い→調う
と、こんなイメージ。
体験談として「癌が治った」ということまであるほどで、僕自身、アトピーが劇的に良くなるという体験をしたことがあります。
この那須湯本温泉に行く場合は、民宿に泊まるがベターで、オススメの民宿は下記です。
民宿か〜と思っても、泊まってみると驚くほど快適で、食事もすごく美味しい素晴らしい宿です。
とはいえ、好みは人それぞれなので、ぜひ宿泊記も参考にしてみてください!
伊東温泉「単純泉でも調う」(静岡県)
実は、こんなに普通な感じの見た目でもある、伊東温泉でも調うことはできるのです。
伊東温泉は基本的に「サッと入っただけでも効果がある」と言われている温泉です。(共同浴場に書いてある)
たしかに伊東温泉に300回以上入っていると思うけど、納得。
では調うにはどんな入り方をすれば良いかというと、
- 普通に入る(できれば長めに)
- 休む
- これを3セットほど
「わりと普通じゃん!」という感じだけど、これだけで調うのです。
温泉に入った後は、
- ふ〜あったまった!(普通ですね)
- ちょっと眠くなる
- 体が軽いぞ!スキップしたいくらい
これが単純泉の温泉で調うイメージ。
久しぶりに伊東温泉に行ったりすると、本当にスキップがしたくなるほどで、実は引越ししようかと思ったほど。笑
伊東温泉で宿泊の場合、まずは大東館さんがオススメ。鈴伝荘さんもオススメだけど、今は改装のため予約できないはず。
あと市内にある共同浴場は、すべて極上湯です。(大きめの旅館はやはり循環・消毒で「調う」とは縁がないという体感です)
湯治宿は間違いなく調う
湯治の文化のある温泉地や、温泉宿であれば体験に間違いなくサウナよりも調います。
温泉好きの方であれば、そりゃそうだよ!といった感じだと思います。
実は全国的に、素晴らしい湯治宿はたくさんあって、しかもお値段もすごく安いのが特徴。
オススメは下記にマルっとまとめてあります。
-
【保存版】湯治のできる安い温泉宿「一人泊、連泊もOK!」
続きを見る
またお気づきかとは思うけど、僕がこのブログでご紹介しているのは、すべて同じような効果を発揮する温泉ばかり。
というのも、もともと温泉でアトピーが完治してしまったことで、温泉オタクになったためです。(プロフィール)
というわけで、泊まってよかった温泉宿の一覧はお役に立つと思います。
-
【保存版】泊まって良かった温泉宿の一覧!【ブログ記事へのリンクあり】
続きを見る
温泉で「調う・調う」の効果「エビデンスは?」
もちろん、そんな研究もされていないですし、エビデンスなんてないです。笑
とはいえ「調う」の意味でエビデンスがないだけで、以下のことは科学的にも証明されていることです。
効果の種類 | 具体的な効果 | 説明 |
---|---|---|
温熱効果 | 血行促進 | 血管が広がり、血液循環が改善される。 |
新陳代謝促進 | 体温上昇により免疫力が高まる。 | |
疲労物質の排出 | 不要物質の排出が促進される。 | |
物理効果 | 水圧効果 | 体表面全体に圧力がかかり、内臓が刺激される。 |
浮力効果 | 体重が軽くなり、関節や筋肉への負担が軽減される。 | |
転地効果 | ストレス解消 | 自然豊かな環境でリフレッシュできる。 |
非日常的な体験 | 日常生活から離れ、心身ともにリラックスできる。 |
やはり「調う」に関しては、科学的な証明よりも、湯治場で地元の方に体験談を聞いたりする方が、良い情報を得られるんじゃないか〜といった体感です。
ちなみに僕は湯治宿を巡っていると、ものすごいお話を聞くことも多く、
- 行きは歩けなかったけど、帰りは歩けるようになった
- 白髪が黒くなった(90代)
- アトピー、癌が治った
こんなお話はしょっちゅう聞くのです。もし「調う」をテーマにお話ししたら無限に出てくるはず。
お風呂で温泉のように調うことは可能か?
これが実はある程度は可能なのです。具体的には極上温泉と比較すると5分の1くらいのイメージかなと。
「どんな入浴剤?」というと、結論は2つでエプソムソルトと湯の花。これだけです。
エプソムソルトは湯岐温泉に似ている
これを語っているのは、ボク以外に見たことがないです。(そもそも湯岐温泉を知っている人が少ない)
湯岐温泉は「中風の湯」と呼ばれていて神経に作用する温泉です。
そしてエプソムソルトは硫酸マグネシウムで、これも神経に作用する成分。
実は不眠症に悩まされた時に、このエプソムソルトで入浴したら、驚くほどに爆睡ができたのです。
この神経が緩みつつ調ってくる感じが、湯岐温泉にそっくりだと。
ちなみにモデルさんを中心に大ブームになったけど、美肌効果もピカイチ。
絶対に試した方が良い入浴剤です。(入り方は書いてあるので、守った方が良いです!)
北海道、二股温泉の湯の花は最高
湯の花というのは、温泉の成分が凝固したもの。上記は北海道の二股温泉に出かけたときに撮影したものです。
実は素晴らしい湯の花を使うと、まるで極上の温泉で湯治レベルに調うのです。
問題は、その素晴らしい湯の花を手に入れにくいということ。
効果が少なかったり、風呂釜を痛めてしまったりということも多いです。
そんな中、オススメなのが上記の二股温泉の湯の花で、これは絶品です。
「ひめの華」という名前で売られていて、素晴らしいものです。
- ひめの華の公式サイト(お試しが980円)
- ひめの華をレビューした記事
- ひめの華で湯治した記事
まとめ:温泉で調うはサウナを超えていた…「大ブームの直前?」
記事の冒頭で、温泉のレジェンド高橋一喜さんも「サウナよりも整う?」といったことをおっしゃっているように、たくさん温泉に入ったことのある人は、たいてい「サウナよりも調う」といったイメージになってくるのです。
本当に温泉の「調う」効果はサウナを超えているとハッキリ思っていて、これは気づいた人が増えたら、サウナのようなブームが来るなと思っています。
そしてこの「調う」は「ストレスが消える」ということもあるので、世の中的にもすごく良いなと思っています。
では軽く要約しつつ終わります。
- 調う温泉は、「かけ流し、循環・消毒なし、鮮度が高い」
- ぬる湯はわかりやすく調う(ぬる湯とは、源泉温度がぬるいこと。冷ました温泉ではない)
- ぬる湯でなくとも「極上湯」はすべて調う
簡単に書くと、実はこれだけです。
それではこのあたりで終わります。少しでも参考にしていただけたら、すごく嬉しいです!
最後までありがとうございました!