こんにちは、温泉オタクのKOUです。
高齢だったり、足が悪かったり、体調が悪かったりしたら「温泉に行く」というハードルはかなり高いもの…
実際、ボクもむかし末期がんだった大叔母をたくさん温泉に連れていった経験からわかります。(この記事では、その体験ももとに作成しています。)
と、こんな方のお役に立てる記事かと思います。
さらに温泉オタクゆえ、温泉の質(掛け流し、消毒なしなど)にはかなりこだわりありです。
高齢者、足が悪い、体調が悪い→それでも大丈夫な温泉「5つの特徴」
- バリアフリーであること
- 食事はテーブルで
- 温泉の刺激が強すぎないこと
- 貸し切り風呂があるのも良い
- 「行きつけの宿」をつくるのももあり
1. バリアフリーであること
完全にバリアフリーでしたらベストですね。
とはいえ「階段で2階までならギリギリ大丈夫」という場合もあるかと思います。
ボクも実際に、車イスの方と温泉に行ったことがあるので、オススメ宿は後ほどご紹介します。
またネットで「バリアフリーの温泉」を探すなら、ゆこゆこ(バリアフリー対応の温泉宿ページ) があります。
ボクの知るかぎり、バリアフリーの温泉を取り扱っているサイトは「ゆこゆこ」のみです。
2. 食事はできればテーブルで
座布団に座って食事はできない…という方も多いかと思います。
最近は、高座椅子を用意してくれているところも多いけど、それでも「テーブル」で食事ができるところを選ぶと、安心ですね。
3. 温泉の刺激が強すぎない
温泉って成分が強いと、少し入っただけで心臓がドキドキするものや、温度の高い温泉地なんてものもありますね。
例えば、草津温泉の共同浴場で90代の方とお話したことがあるけど、20代の頃から毎日入っているとのこと。
こういう方は大丈夫だけど、普通の人は、草津温泉みたいな強烈な温泉は避けた方がベターだと思います。
オススメできない泉質は「酸性泉」「温度の高い温泉(飯坂温泉など)」。
逆にぬるめの単純泉や、硫酸塩泉、炭酸水素塩泉あたりは刺激が少なくて、入りやすい印象です。
4. 貸し切り温泉があると良いですね
「条件をつけすぎると見つからない…!」ということもあるけど、貸し切り温泉だと安心。という場合もありますね。
部屋に温泉があるとベストだけど、かなり高級な宿だけだと思います。(安いところもあって、後ほど!)
5. 「行きつけの宿」をつくるのもあり
ボクが末期ガンの方と温泉に出かけていた時は、「行きつけの宿」をいくつか用意しておきました。
「慣れてるから安心」ということはありますね。
では、ここからは実際にオススメできるかな?という温泉をご紹介してみます。
高齢者、足が悪い方にオススメな温泉
先ほどの条件が完璧に当てはまって…というのは、かなり難しいのですが、可能なかぎり良さそうなところをピックアップしました。
また温泉の良さ、お食事の良さ、宿の良さは保証します!(もちろん個人の感想です!)
浅虫温泉 割烹旅館さつき
青森に行ったら、有名な秘湯も良いけれど、小さめの食事の美味しい、しかも極上の掛け流しの温泉がある旅館もオススメです。
2食付き2万円とやや高級な宿だけど、「東京で食べたら食事代だけで2万円はするな…」と思うような素晴らしいお食事がいただける宿。
宿が小さめ、駅からも近い、温泉も極上でほぼ貸切。といった感じで「親孝行とかにも最高そうだな〜」ということで、こちらでご紹介してみました。
食事は青森の海鮮が中心で、もし海の幸が好きなら、後悔のない宿だと思います。
詳しい食事内容や温泉の様子は、「割烹旅館さつき 宿泊記ブログ」に載せています。
鹿教湯温泉「斉北荘」(長野県)
斉北荘さんは、規模が小さめで、エレベーターも完備で、食事はテーブル、温泉は刺激が少ない、とすべて当てはまるかと思います。
また温泉は、飲むこともOKなほど極上な温泉!(湯口にコップが置いてあるとおり)
鹿教湯温泉は、静かな温泉地で、保養温泉。
そんな意味でもオススメ。2食付きで1万円程度〜と、コスパも良いです。
詳しくは「斉北荘 宿泊記ブログ」に。
野沢温泉「中島屋旅館」(長野県)
こちらは野沢温泉で大人気の「中島屋」さん。
小さな宿で、エレベーターがあり、部屋にもトイレがあり、さらにチェックインが13時!
唯一、お食事がテーブルではないのが気になるところ。
2食付き14000円程度〜で、すごく良い宿です。
食事のレベルもすごく高く「中島屋旅館 宿泊記ブログ」に載せています。
渋温泉「一乃湯 果亭」
こちらの渋温泉にある「一乃湯 果亭」さんは、エレベーター完備、部屋にトイレあり、スリッパなしOK、食事はテーブル」と条件にもピッタリ当てはまる宿。
さらに温泉は渋温泉が掛け流しで極上。
渋温泉といえば「外湯巡り」が有名だけど、それをしにくいことがデメリットかな?と思います。
とはいえ高齢の方でも安心して泊まれる温泉宿、という印象を持っています。
詳しくは「一乃湯 果亭 宿泊記ブログ」に。
2食付き15000円程度〜
日の出温泉(山梨県)
日の出温泉は、山梨の石和温泉にある名湯。
一軒宿で、規模は小さく、ぬるめの温泉が掛け流しで飲泉もOK。さらにエレベーターも完備、部屋にトイレあり、お食事はテーブルと、ピッタリ条件に当てはまります。
「温泉は熱くなきゃ!」というのでなければ、温泉オタク一押しの名湯です!
ぬる湯なので、1泊で9時間ほど入浴したこともあるほど。笑
とにかく良い宿で、その魅力は「日の出温泉 宿泊記ブログ」に。
2食付き1万円程度〜
伊東温泉 大東館(静岡県)
大東館は、温泉オタクのボクが1番たくさん訪れたことのある温泉宿。
温泉はもちろん掛け流しの極上。さらに貸し切りの温泉にも自由に入れて、宿にはエレベーター完備で、部屋にトイレもあり。
唯一、「夕食はつかない」ので、そこだけは懸念点ですね。
とはいえ出前もできますし、近くには飲食店も多数。また近くにスーパーも多いし、持ち帰りOKの飲食店も多いので心配はいらないかと思います。
ちなみに朝食付きで7000円程度〜だけど、お部屋に温泉もアリです。
予算を抑えつつ出かけたい方は、大東館の一択だと思います。
貸し切り温泉の様子など「大東館 宿泊記ブログ」にまとめています。
玉造温泉「翠鳩の巣」(島根県)
こちらは玉造温泉の「翠鳩の巣」さん。
ゲストハウスだけど、全室個室で部屋にトイレがあり、温泉の刺激も強くなく、さらに掛け流しの極上。
2回ほどこちらに泊まっているけど、足の悪い方にも良い印象でした。
注意点として、2階建てとのことだけど、1階の部屋を予約するのがポイント。
2回泊まって、どちらも1階だったので、1階を主に使っているかと思われます。
部屋で食事をする場合、テーブルがないけれど、ロビーのテーブルで食事をいただくこともできます。
ゲストハウスゆえ2食付き8000円程度〜
玉造に行ったら絶対泊まりたい…といつも思う魅力的な宿です。詳しくは「翠鳩の巣 宿泊記ブログ」にまとめてます。
妙見温泉「楽園荘」(鹿児島県)
妙見温泉の楽園荘は、まるまる1棟借りて温泉を楽しむことができる宿。
上記の平家を借りることができて、もちろん部屋にも温泉が付いています。
食事のプランはないけれど、キッチンも完備。
「車なし」はかなりキツイけど、「車あり」なら1番心配なく泊まれる温泉宿かと思います。
こちらの離れは5000円程度〜
詳しい様子、周辺の様子は「楽園荘 宿泊記ブログ」に書いています!
「少し妥協しても…」というときにオススメできる温泉宿
少しがんばってでも、「最高の温泉、素晴らしいお食事、素晴らしい宿に泊まりたい」という場合に、オススメできる宿をピックアップしました。
ボクの大叔母をイメージしつつ、「ここなら大丈夫かも?」というところです。(リンクは宿泊記ブログ)
- 凌雲閣(北海道)「部屋にトイレなし」
- 不老ふ死温泉(青森県)「やや設備が広い」
- 肘折温泉 木村屋旅館(山形県)「部屋にトイレなし」
- 肘折温泉 亀屋旅館(山形県)「平家。部屋にトイレなし」
- 鳴子温泉(川渡温泉) 高東旅館(宮城県)「平家。部屋にトイレなし」
- 湯岐温泉 山形屋旅館(福島県)「部屋にトイレなし」
- いわき湯本温泉 岩惣(福島県)「夕食なし。近くに飲食店あり」
- 野沢温泉 河一屋旅館(長野県)
- 戸倉上山田温泉 有田屋旅館(長野県)「平家。温泉やや熱め」
- 湯の川温泉 湖静荘(島根県)
- 湯平温泉 高尾荘(大分県)「エレベーターなし。建物は小さい」
とはいえボクの知識も限られますので、ゆこゆこ(バリアフリー対応の温泉宿ページ) も合わせて参考にしてみると、良いかと思います。
今回、ご紹介した温泉の「おまけ」としては、「湯治」の効果もあるということ。
すべての温泉が、掛け流しで鮮度も高く、循環・消毒が一切ないところです。
実際に、末期ガンだった大叔母も、温泉に入ったあと「痛みがやわらいだ」ということもありました。
それではこのあたりで終わります。最後までありがとうございました!
少しでも参考になれば幸いです。