こんにちは、温泉オタクでKindle本「奇跡のかけ流し温泉」の著者KOUです。(プロフィールとX)
温泉オタク的に言うと、「混浴」の温泉はすごい。
何がすごいのかというと、泉質がすごい。
そして「泉質がすごい」とは、掛け流しはもちろんのこと、循環・消毒・加水・加温すべてナシで、足元湧出だったり、飲泉もできるような極上湯だったり…。
つまりこういった温泉って「湯治の温泉」と呼ばれることも多いけど、実は「混浴」と「湯治」って切っても切り離せないような関係あるのです。
そんな意味で、まずは「混浴」の凄さや魅力、そして最後にオススメの混浴の温泉についてガッツリと語りました。
また今後も、最高の混浴に出会った場合は、この記事を随時アップデートしていく予定ですので、保存してときどきのぞいていただけると大変嬉しいです。
ちなみに冒頭の写真は、福島の早稲沢温泉「ゆ乃宿 湯流里」さんの温泉。おそらく知っている方がかぎりなく少ない温泉かと。そういったところもガッツリご紹介してみます!
もくじ
実はすごい混浴の温泉ヒミツ「なぜ混浴?」
まず「そもそもなぜ混浴にするの?あえて混浴せずとも、普通に男女別にすればいいじゃない…」が普通の感覚だと思います。
ちょっと小難しい話ゆえ、コンパクトにまとめました。
- 歴史的に→江戸時代までは、混浴が一般的だった(例:千人風呂「金谷旅館」さんなど)
- 湯治の文化→介護しやすいから、というタイプも(例:湯岐温泉の山形屋さんなど)
- 足元湧出ゆえ→そもそも1つしか浴槽が作れない(例:酸ヶ湯温泉、甲子温泉など)
- 設計上の理由→露天風呂が1つしか作れないなど(例:国見温泉「森山荘」さんなど)
- 源泉がかぎられる→湧出量が多くないので1つしか作れない(例:鳴子温泉「いさぜん旅館」さんなど)
と、いろいろまとめてみたけど、それぞれの複合系である場合が多いですね。
かんたんに一言でいうと、やっぱり「すごい温泉を守るため」だとも感じています。
なので「混浴」で泉質が良くない…ということは、ボクの温泉人生で一度も体験したことがないです。
そもそも循環・消毒の混浴温泉があちこちにあったら、プールでもなんでも「すべて混浴でOK」という話になってしまいますからね…。笑
ところで「どこに混浴の温泉って多い?」
ボクの体感で、「群馬県」と「東北」だと思っています。
東北はやっぱり湯治文化が盛んだったことと、足元湧出などの名湯も多いですからね。
旅をしていると「え、ここも混浴なの??」と驚くことも多いです。
女性向け→「湯浴み着はあると便利(いや…必須…かと)」
今回、紹介する温泉も「湯浴み着OK」のところが、ほとんど。これだと混浴の難易度もガッツリと下がりますね。
普通にAmazonや楽天でも、高くなく手に入ります。
では、ここからは、そんなものすごい「混浴」の温泉をご紹介してみますね!
「入ってよかった!」感動の「混浴」温泉【28選】
では北〜順番に。ボクが実際に「混浴」に入ってみた感想も含めつつで。
また混浴の難易度も表示。高いほど難易度が高く、低い方が難易度が低いという意味です。
二股らじうむ温泉旅館(北海道)*混浴の難易度
とびっきりの極上湯で、北海道で有名な湯治場でもある、二股らじうむ温泉。
ぬる湯の温泉でゆっくり入れるのもポイントで、こちらも普通に混浴。
ガチの湯治宿で、やはりこちらは完全に「湯治を目的にする…」という意味で、昔から混浴なのだと思います。
ボクが来たときは、普通に女性の方も湯浴み着ありで入っていらっしゃいました。
もちろん男性がほとんどなので、男性はそのまま入っています。
湯治を目的とするなら、本当にすごい効果を発揮するところで、詳しくは宿泊記の方に。
また二股温泉の湯の花も効果バツグンでオススメ。(→レビューした記事はこちら)
2食付き13000円程度〜
*現在、電話予約のみのはずです。番号は宿泊記に。
不老ふ死温泉(青森県)*混浴の難易度
不老ふ死温泉は、このとおり海に入っているのか、温泉に入っているのかわからないような温泉。
こちらも混浴で、こちらは湯浴み着OK。
それゆえ難易度低く、混浴を楽しめるところですね。
この不老ふ死温泉は、設計上の理由で…ということで混浴なのだと思います。
また温泉はもちろんのこと、部屋からも絶景だし、食事もすごく美味しいし、本当に天国的なところだな〜と。
青森に出かけたらぜひ行きたいところの1つ。
2食付き14000円程度〜
酸ヶ湯温泉(青森県)*混浴の難易度
こちらは公式サイトから引用です。
この有名な酸ヶ湯温泉も、有名な混浴。湯浴み着もOKで女性専用の時間帯もあるので、難易度低く安心して入れるのもポイントかと。
温泉は日本屈指の強酸性で、ピリッとするほどの極上湯。
手前の浴槽は「熱の湯」と呼ばれて、足元から温泉がぷくぷくと湧いている、いわゆる足元湧出の温泉。
つまり温泉が湧いているところが1つゆえ、これは混浴にせざるを得ないというタイプ。
不思議だけど、この「熱の湯」はそこまで熱くないのです。しかしよく温まるので名前が「熱の湯」。
と、ものすごい温泉だと思っています。
また部屋も快適で、食事も美味しく素晴らしい宿だと思っています。
湯治部9000円程度〜、旅館部13000円程度〜
松川温泉 峡雲荘(岩手県)*混浴の難易度
非常に美しい温泉の1つでもある、松川温泉の峡雲荘さんの温泉。
もちろんこちらも混浴。
温泉は抜群の硫黄泉で、露天風呂はぬるめでゆっくり入れるのが魅力。
あと硫黄の効果で、美白効果も高いのが魅力で、肌のトーンが明るくなる感じも。
また部屋食で、幻の魚と呼ばれるイトウのお刺身なども食べられるのもポイント。
女子人気の高いところでもありますね。
2食付き16000円程度〜
藤七温泉 彩雲荘(岩手県)*混浴の難易度
先ほどの峡雲荘さんからも近い、この藤七温泉「彩雲荘」さんも、同じく混浴。
よりパワフルなタイプの温泉で、カラダにエネルギーが入り込んでくるようなタイプ。
峡雲荘さんは、「キレイで高級感のある秘湯」と、これに対して彩雲荘さんは「山小屋風のガッツリとした秘湯」のイメージ。
彩雲荘さんも食事が素晴らしく、たぶん人生で一番美味しいと思ったバイキングはこの彩雲荘さん。
山の幸がたっぷりで、不思議なくらい素晴らしい味付け。
とにかく涼しいところなので、避暑としても最高。
2食付き15000円程度〜
国見温泉 森山荘(岩手県)*混浴の難易度
こちらもとにかく美しい温泉が特徴の、国見温泉「森山荘」さん。
この絶景の露天風呂は、もちろん混浴。とにかく成分が濃厚で、飲めるような極上湯であり、湯治の効果もバッチリ発揮するタイプの温泉です。
また山の幸を中心としたお食事も絶品。
最近、秘湯は混んでいる…ということが多いけど、森山荘さんは小さな宿、家族経営…、さらに電話予約のみということもあってゆっくりと滞在できるのも魅力だと思っています。
また標高の高さから避暑としても最高なところです。
2食付き10820円、朝食付き7300円。自炊部4200円
大沢温泉(岩手県)*混浴の難易度
大沢温泉は、宮沢賢治も湯治に訪れたことがある、歴史があり有名な湯治宿。
部屋に鍵がなかったり、昔ながらの湯治宿、といった感じだけど、とにかく居心地もよく、温泉の効果もバッチリ。
こちらの露天風呂は、もちろん混浴。
とはいえ、女性専用の時間があるからか、こちらで女性を見かけたことは一度もないです。
素泊まり3500円程度〜
またすぐ近くの藤三旅館さんの「白猿の湯」は、有名な足元湧出で混浴ですね。
ここです⬆️
まだ宿泊記は書いてないです。(ブログをはじめる前に2回ほど宿泊)近いうちまた出かけてみたいなと。
鳴子温泉 いさぜん旅館(宮城県)*混浴の難易度
いさぜん旅館さんは、鳴子温泉でも最高レベルの極上湯を保持するところ。
そしてこの「いさぜんの湯」は混浴。
こちらは源泉が限られることと、湯治ゆえ…という意味で混浴なのだと思います。
鳴子温泉はそもそもすごい温泉が多いけど、それでもこの「いさぜんの湯」は、さらに飛び抜けてすごい…といったイメージ。
ガチの湯治宿でもあるので、ぜひ宿泊記なども参考にしていただけたら嬉しいです。
素泊まり5000円程度〜
湯の瀬温泉 湯の瀬旅館(山形県)*混浴の難易度
湯の瀬温泉は、その湧出量の豊富さから、これほど大きな浴槽になっても抜群の掛け流しの温泉であるところ。
そしてプールのようでもあり、もちろん混浴。
水着もOKなので、本当にプールのように楽しむことができて、女性も安心。
しかしプール?ではなく完全に湯治レベルの極上湯。ガッツリと温まり、カラダの調子も本当に良くなるのが、この湯の瀬温泉さんのすごいところ。
また部屋食で、素晴らしい海の幸がいただけるのも嬉しいポイント。
2食付き12000円程度〜
早稲沢温泉 ゆ乃宿 湯流里(福島県)*混浴の難易度
冒頭でもご紹介した、福島の早稲沢温泉にあるゆ乃宿 湯流里さん。
知名度もとにかく低いし、ここに混浴があるということを知っている人は、ごくわずかなはず。
いかにも「山の宿」といった感じで、静かで快適な環境のお部屋と、素晴らしい山の幸のお料理(女将さんの手作り料理)をいただくことができます。
温泉は飲めるほどの極上湯で、同じ福島県の飯坂温泉を超えている…とすら思ってしまうほど。
穴場ゆえ、大型連休の時などにも予約が取りやすい…、またコスパも良い…ということもあるかと思います。
2食付き1万円程度〜
湯岐温泉 山形屋さんと和泉屋さん(福島県)*混浴の難易度
湯岐温泉のこの素晴らしい温泉は、どちらも混浴です。
トロッとした極上湯で、昔から神経に作用すると言われているぬる湯の名湯。
湯岐温泉は、2つの宿の小さな温泉地で、どちらもお湯が最高、居心地が最高、宿の方のお人柄が最高…ということで、温泉オタクのボクがイチオシする温泉地の1つでもあります。
この2つは、足元湧出(山形屋さん)だったり、介護を目的、という意味で混浴なのだと思います。
実際に、湯治で介護をされている年配のご夫婦にお会いしたことがあります。
不眠症の方や、神経病に悩まされている方に特にオススメです。
東京から、意外とアクセスが良い、というのも魅力。
甲子温泉 旅館大黒屋(福島県)*混浴の難易度
甲子温泉の大黒屋さんも、湯岐温泉と同じくぬる湯の極上湯で混浴の温泉。
さらに飲泉もOKということで、これ以上ないほどの極上湯であることは間違いないですね。
湯岐温泉は、どちらかというと湯治目的…といったタイプの温泉に感じるけど、この大黒屋さんは湯治の風情もありつつ、高級旅館のタイプ。
さすがに全てに高級感があり、部屋の快適さはものすごいです。
また洗練された美食がいただけるのもポイントです。
2食付き2万円程度〜
八丁の湯(栃木県)*混浴の難易度
八丁の湯は、栃木県の有名な秘湯。自家用車が入ることのできないほどの秘湯で、関東で最後の秘境など言われたりしていますね。
もちろん温泉は混浴で、感動レベルの極上湯が掛け流し。
山奥の秘湯ってハードルが高い??と思いきや、実は部屋には高級感があり、清潔感は抜群。
さらに食事もすごく洗練されていて、高級宿のよう。
こちらで鹿のタタキをいただいたことがあるけど、これも感動の美味しさでした。
2食付き15000円程度〜
老神温泉 伍楼閣(群馬県)*混浴の難易度
露天風呂の美しさとしても有名な、老神温泉の伍楼閣さんの温泉。
温泉は単純泉ながら、さすが混浴の名湯!といった感じで、素晴らしい掛け流しの名湯。
この伍楼閣さんは、源泉…というより、やはりこの露天風呂の美しさゆえの混浴なのだと思います。
食事は部屋食で洗練されていて、高級感もありつつコスパも良い…といった印象を持っています。
温泉の種類がたくさんあるので、ファミリー、カップルでも楽しみやすいと思います。
2食付き13000円程度〜
四万温泉 中生館(群馬県)*混浴の難易度
中生館さんは、四万温泉の最奥地にある宿。
足元湧出もあり、群馬で最高レベルの温泉の1つだと思います。
先ほどの伍楼閣さんとはまた違い、どちらかと言うと湯治宿のようなスタイルで、源泉の利用から混浴であるタイプ。
もちろんカップル、ファミリーでも楽しめるとは思うけど、ワイワイというより、ひたすら温泉を楽しむ…というイメージです。
四万温泉の中でもとにかく静かなところにあるので、一人静かに癒されに行く…みたいな旅にもオススメです。
また森に囲まれていて、非常に涼しく、避暑地としても最高。
2食付き1万円程度〜
大塚温泉、半出来温泉、豊国館、湯本館、川古、法師、万座プリンス(群馬県)
先ほど「群馬は混浴が多い」と書いたけど、この7つの温泉はすべて混浴。
群馬って混浴大国だと思うますけどね…。笑
昔は草津温泉の共同浴場も「混浴」だったそうで、温泉に入っていた90代のおじいちゃんから聞きました。
それぞれ日帰りもできるし、とびっきりの極上湯ばかりだし、気になるところはぜひググりつつお出かけください。
ボクも前に記事を書いたけど、少しクオリティが低いのでリンクをつけるのはやめておきます…。笑
駒の湯山荘(新潟県)*混浴の難易度
ドバドバ系の名湯で、ぬる湯の名湯としても有名な駒の湯山荘さん。
こちらももちろん混浴です。こちらも設計上の理由で混浴…というか、山奥ゆえ「そんな細かいことはどっちでもいい」みたいな感じで混浴になっているイメージも。笑
飲めるほどの極上湯で、昔はこの温泉を飲んでデトックスさせることが流行っていたそうです。
またランプの宿ということもあって、デジタルデトックスを目的に…というときも最高。
赤い食器でいただく、地元の郷土料理も絶品で、癒しを目的に出かけるなら、これ以上ないと思えるほど最高な温泉宿です。
2食付き1万円程度〜
*電話予約のみ。番号は宿泊記に。
五十沢温泉 ゆもとかん(新潟県)*混浴の難易度
新潟の五十沢温泉(いかざわ)のゆもとかんさんは、スーパー銭湯のようなルックスでもあり「なんでここに混浴??」と思ってしまうけど、やっぱりここも混浴です。
ドバドバ掛け流しで湧出量は豊富。シャワーまで温泉で、鮮度の高さはピカイチ。
本日確認したら、食事付きのプランが見つからなかったけど、日帰りでも利用できるので、新潟に出かけたらふらっと混浴の名湯に…
といった感じの利用もアリだと思います。
素泊まり7000円程度〜
白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館(長野県)*混浴の難易度
白骨温泉はもとにかく美しい温泉で、この露天風呂は混浴。
普通、にごり湯で飲める。というのはすごく珍しいけど、この丸永旅館さんの温泉は飲むことがOKなのです。
そんな意味で、ルックス、効果、飲めるということで、トリプルに感動した温泉。
また山奥にあり、山の幸をたっぷりいただけるのもポイントで、美味しいジビエをいただきつつ、極上の温泉に入りたい方にオススメの混浴です。
また貸切の温泉もあり、カップル、ファミリーにもすごく楽しめるところだと思います。
もちろんボクのようにひとり旅で来ている方も、一定数いらっしゃいましたよ。
2食付き16000円程度〜
千人風呂 金谷旅館(静岡県)*混浴の難易度
伊豆の混浴はとにかく珍しい。
有名な千人風呂で、飲める極上湯で、伊豆の観光としてもかなり有名なところに感じています。
実際、わりとカップル?またご夫婦で入っている人をよく見かけるな〜と。
バスタオルがOK(湯浴み着は?)で、なぜかみなさんバスタオルで入られている印象です。
とはいえ男性が9割。女性が一人で入っている人は見かけたことがなくて、わりと難易度の高い混浴でもあると思います。
日帰り入浴としても、旅の記念に良いかと思います。
素泊まり8000円程度〜
» 千人風呂 金谷旅館さんの宿泊記(離れに泊まった記録です)
まとめ:最高の「混浴」温泉「やっぱりすごい温泉…」
ではこの記事でご紹介した温泉をマルっとまとめて終わります。
- 二股らじうむ温泉旅館さんの宿泊記(北海道)
- 不老ふ死温泉さんの宿泊記(青森県)
- 酸ヶ湯温泉さんの宿泊記(青森県)
- 松川温泉 峡雲荘さんの宿泊記(岩手県)
- 藤七温泉 彩雲荘さんの宿泊記(岩手県)
- 国見温泉 森山荘さんの宿泊記(岩手県)
- 大沢温泉 自炊部の宿泊記(岩手県)
- 鳴子温泉 いさぜん旅館さんの宿泊記(宮城県)
- 湯の瀬温泉 湯の瀬旅館さんの宿泊記(福島県)
- 早稲沢温泉 ゆ乃宿 湯流里さんの宿泊記(福島県)
- 湯岐温泉 山形屋旅館さんの宿泊記(福島県)
- 湯岐温泉 和泉屋旅館さんの宿泊記(福島県)
- 甲子温泉 大黒屋さんの宿泊記(福島県)
- 八丁の湯さんの宿泊記(福島県)
- 老神温泉 伍楼閣さんの宿泊記(群馬県)
- 四万温泉 中生館さんの宿泊記(群馬県)
- 駒の湯山荘さんの宿泊記(新潟県)
- 五十沢温泉 ゆもとかんさんの宿泊記(新潟県)
- 白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館さんの宿泊記(長野県)
- 千人風呂 金谷旅館さんの宿泊記(静岡県)
と、これで以上です。
まだまだあるけど、見つけ次第、アップデートしていく予定です。
それでは最後までありがとうございました!
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