こんにちは、温泉オタクのKOUです。(プロフィール、Twitter)
温泉の「飲泉」についてまとめました。
- 飲泉の効果・歴史
- 飲泉のできる温泉!
- 飲泉できるオススメ温泉宿
「飲泉のできる温泉=最高の泉質の温泉」であることは、間違いないことですね!
飲泉のできる温泉の一覧は、記事の後半にあります。
飲泉の効果・効能→「美容と健康」
飲泉「ヨーロッパでは常識」
ドイツ、イタリア、フランス、チェコあたりでは、実は飲泉が盛んとのこと。
ヨーロッパの療養地では、温度が低いこともあって「入浴よりもかえって飲泉の方が盛ん」と言われています。
飲泉の方法
飲泉のできる施設では、たいてい同じように書かれているので、それらをまとめてみました。
- 一回あたり100~200mLを飲む
- ゆっくりと飲む
- 食事の30分から1時間前、または空腹の時に飲む
- 含鉄泉、放射能泉、ヒ素、ヨウ素を含む温泉は食後に飲む
- 含鉄泉の飲泉直後は、タンニンを含むお茶などは摂取禁止!(鉄の吸収を妨げ、歯が黒くなってしまうため)
- 酸性泉は薄めて飲むこと(秋田県、玉川温泉の例)
日本に「飲泉」を広めたのも外国人!?
こちらは、草津温泉「西の河原公園」のベルツ博士とスクリバ博士!(草津温泉を訪れた時に撮影)
飲泉を日本に広めたのも、このベルツ博士!
そのほかの飲泉の歴史については下記です↓
- 江戸時代の中期までは、飲泉に関する著書はない
- 温泉医学の原点と言われている「一本堂薬選續」(1738年)には、飲泉に関する効果と注意書きがある
- 明治13年、発行のベルツ著「日本鉱泉論」には、飲泉の適応症や注意点、飲泉施設について書かれている
飲泉の主な効能
一般的に言われていることをまとめてみます。
- 消化促進
- 便秘
- 痛風
- 胆汁促進
- 動脈硬化予防
- リウマチ
飲泉をした感想
ボク自身、何度も飲泉をしているので、その感想をまとめました。
- 胃がスッキリする
- 体が軽い感じ
- 快便になる
内臓から元気にしてくれるイメージです。
不思議なのが、下痢も便秘もどちらにも効果があるのが驚き。
温泉の整える効果はすごいですね。
飲泉の凄さは「効果」だけじゃない!?
飲泉ができる温泉には、こんな特徴が。
- 循環装置は使ってない
- 塩素などで消毒してない
- 加温、加水してない
- 温泉が湧きたてで新鮮(源泉からの距離が近い)
- 衛生管理もバッチリ!
つまり、よほどの「名湯!」でなければ、飲泉はできないわけです。
塩素で消毒した温泉を飲むのは、ちょっとナンセンスですしね。笑
「どこに飲泉できる温泉があるの?」という方のために、ここからは飲泉できる素晴らしい温泉をご紹介していきますね!
どこで飲泉できる?「極上の温泉ばかり」
北から南の順番になっています!
その1:玉川温泉(秋田県)
非常に有名な湯治場で、癌を治した方も多数いらっしゃるほど、ものすごい効果を持った温泉地。
そんな玉川温泉も飲泉ができます。
日本一の強酸性の温泉なので、水で薄めないと飲めないのですが、それでもかなり酸っぱいです!
浴室に飲泉所があって、行けばわかると思います。
その2:肘折温泉「カルデラ館」(山形県)
こちらは、日帰り入浴施設の「カルデラ館」の中。
あったかい温泉と、冷たい炭酸水(温泉)の2種類が湧いている珍しいところ!
さらに珍しいのは「炭酸水」であるということ。
とにかく抜群に美味しいです。
実は飲みすぎで、お腹を壊してしまったことがあるほど。笑
肘折温泉に出かけたら、ぜひ寄り道したいスポットです。
その3:熱塩温泉「ふじや」(福島県)
熱塩温泉は、その名のとおり「熱い温泉で、塩分を多く含んだ温泉!」
飲んでみると、本当に美味しい温かい「塩湯」と言った感じ!
ミネラルがとにかく豊富で、美容と健康の効果は抜群。
温泉に入りつつ飲むと、とにかく体がホカホカに!
冬は特にオススメ!
その4:中ノ沢温泉「白城屋」(福島県)
中ノ沢温泉は、このとおりとにかく濃厚な硫黄を含む「酸性泉」。
今回、ご紹介している温泉の中では、一番飲むのに勇気のいる温泉かと思います。笑
味は、、酸っぱくてドロっとした液体。笑
しかし「マズい」という事はなく、体が喜んでいる感じ。
女将さんに「胃がスッキリするよ」と教えて頂いたけど、本当にその通り!
ものすごく体調まで良くなりました!
その5:甲子温泉「大黒屋旅館」(福島県)
日本秘湯を守る会の宿ということでも、有名な旅館です。
温泉は、足元からやや冷たい温泉と、神棚のそばから温かい温泉の2種類が湧いています。
飲めるのは、神棚から湧いている温泉。
味は、、いたって普通のお湯。しかしとんでもなく美味しいクセのない温泉!
温泉もぬる湯で、1時間くらいのんびりと入浴できるし、途中に水分補給もできるわけです!
最高ですね!
その6:戸倉観世温泉(長野県)
戸倉観世温泉は、言わずと知れた、緑色のとにかく美しい温泉。
こんなメロンソーダみたいな温泉が飲めるの??というと、問題なく飲めます!
少しだけ、硫黄の香りのする温泉で、クセが強いかな?と思いきや意外なほど優しい味で、スッキリと飲めます。
お客さんがたくさんいる中、湯口から温泉を飲むのは、少しだけ恥ずかしいけど、飲んでみる価値はもちろんありますよ!笑
その7:伊香保温泉 露天風呂の近く(群馬県)
こちらは、伊香保の有名な露天風呂からすぐ近くにある飲泉所。
このとおり、鉄分をたっぷりと含んだ温泉で、味はもちろん鉄の味。
しかし、イヤな鉄の味ではなく、なぜか不思議と癒される鉄の味。
よく意味がわからないかもですが…笑
鉄分が多いので、注意点として直後にタンニンを含むお茶などを飲んでしまうと、効果がないばかりではなく、。歯が黒くなってしまいます。
鉄分が多いゆえ「貧血」の方などにとにかくオススメ!
体の内外から「鉄分」をたっぷりと吸収できます!
その8:湯宿温泉「湯本館」(群馬県)
こちらは、湯宿温泉の湯本館。
泉質は、硫酸塩泉でクセのない温泉です。
敷地内から温泉が湧いているあって、鮮度はとにかく抜群!
さらにラジウムを含む温泉で、湯上りは不思議なくらい体調が良くて、不思議なくらいです。笑
群馬といえば、草津、伊香保あたりが有名だけど、ここ「湯宿温泉」にもすごい温泉がありますね!
その9:大塚温泉「金井旅館」(群馬県)
こちらは、湯宿温泉からもそれほど距離がないところにある秘湯、大塚温泉「金井旅館」。
知名度はさらに低いかもですね…。
こちらは混浴で、Twitterを見ると「ワニ」さんが多いことの方が有名かも。。
とはいえ、非常に湯治の効果が高い名湯で、飲泉も可能。
この大塚温泉の温泉ほど、かぎりなく普通の天然水に近いものはないかな?といった印象です。
イメージとしては、すごく美味しい天然水に入りつつ、天然水を飲んでいる‥、とそんな感じ!
ぬる湯ゆえ、夏は特にオススメです!(空いている方が良い場合は、逆に冬!)
その10:下部温泉「大黒屋」(山梨県)
下部温泉は、山梨県で古くから「信玄の隠し湯」としても有名だったところ。
冷たい温泉と、温かい温泉の2つが湧いていて、古い源泉は冷たい方!
この冷たい源泉が飲泉可能です。(右の浴槽)
1時間ほど、のんびりと入浴することで、湯治の効果を得られる温泉だけど、その際に飲泉できるのは、とにかく最高…。
味は、こちらも天然水に近いけど、ミネラルはかなり含むな〜という印象です。
その11:金谷旅館「千人風呂」(静岡県、伊豆)
この金谷旅館は、伊豆の先端「下田」にある有名な旅館です。
坂本龍馬が訪れた、すぐ後くらいの開業で、歴史を感じつつ、しかも昔ながらの混浴。
温泉はドバドバと掛け流しで、飲泉も可能。
この温泉もクセがなく、飲みやすいタイプ。
「伊豆で一番素晴らしい温泉は?」と聞かれたら、間違いなく候補に上がる名湯です。
その12:別府温泉「ホテルアーサー」(大分県)
こちらは、別府駅の駅前のビジネスホテル「ホテルアーサー」さん。
駅前のビジホで、飲泉可能なんて、別府温泉の他では、ちょっと考えられないですね!
「あったかいミネラルウォーター」と書かれているけど、本当にそのとおり!
サウナも水風呂もあって、永遠にここにいれます。笑
別府温泉に行ったら、オススメのビジホです!
その13:指宿温泉「殿様湯」(鹿児島県)
指宿(いぶすき)温泉の殿様湯は浴槽の外で、飲泉ができます!(飲泉所あり)
指宿には、たくさんの名湯があるけど、飲泉ができるのはココだけですね。
指宿温泉は、海の近くということもあって、とにかく塩分の強い温泉。
もちろん飲んでみると「塩湯」ですね。
湯上りに汗をかいた後、たっぷりとミネラルを補給する感じで「体が喜んでるな〜」と言った感じ。
350円でサクッと日帰り入浴できます。
その14:妙見温泉「秀水湯」(鹿児島県)
ものすごくインパクトのある温泉だけど、こちらも飲泉OK!
浴槽の前に、しっかりと飲泉所が用意してあるので、そちらでゆっくりと飲むことが可能です。
女将さんに「すごく美味しいよ〜」と声をかけて頂いたけど、本当にそのとおり!
見た目からは、想像できないほど、不思議と美味しい温泉水という言った印象でした。
超ドバドバ系の温泉で、行ってみる価値はすごく高いですよ!
おまけ:自宅で「飲泉」も可能
温泉水99というものがあって、スーパーとかでも売っているので、知っている方も多いはず。(売っているところは別記事【温泉水99はどこで買える?】の方で解説してます)
これは鹿児島県の垂水温泉の飲泉です。
phは驚きの9.9で、硬度は1.7。(普通の水は、中性なので7くらい)
「99」というのは、phが9.9という意味ですね!
そもそも論としてph9.9の水なんて、普通は飲む機会なんてないからホントに貴重な体験。
結論、「とにかく美味しい」のです。
SNSで「美容のために温泉水99を飲んでいる」という方が多いけど、さすがは飲泉の効果だな〜と。
コーヒーや、お茶、お酒を割っても感動レベル。
下記で詳しくレビューもしています。
-
【美味すぎる】温泉水99のレビューブログ「効果もまとめたよ」
続きを見る
まとめ:「飲泉」できる温泉宿の一覧!
温泉に出かける中で、たくさんの魅力的な「飲泉できる温泉宿」に出会いました。
下記は、「飲泉可能」でさらに泊まってよかった温泉宿の一覧です。(リンク先は、宿泊記ブログ)
- 玉川温泉(秋田県)
- 鳴子温泉(川渡温泉) 高東旅館(宮城県)
- 熱塩温泉 ふじや(福島県)
- 中ノ沢温泉 白城屋(福島県)
- 甲子温泉 大黒屋(福島県)
- 栃尾又温泉 神風館(新潟県)
- 塩原元湯温泉 えびすや(栃木県)
- 栃尾又温泉 神風館(新潟県)
- 白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館(長野県)
- 毒沢鉱泉(長野県)
- 角間温泉 ようだや旅館(長野県)
- 鹿教湯温泉 斉北荘(長野県)
- 霧積温泉 金湯館(群馬県)
- 湯宿温泉 金田屋(群馬県)
- 四万温泉 もりまた旅館(群馬県)
- 四万温泉 積善館 本館(群馬県)
- 日の出温泉(山梨県)
- 下部温泉 元湯旅館 大黒屋(山梨県)
- モダン宿坊 禅の湯(静岡県、伊豆)
- 別府温泉 ホテルアーサー(大分県)
- 湯の鶴温泉 共同浴場(熊本県)
- 妙見温泉 ねむ(鹿児島県)
泊まって良かった温泉宿の一覧の中からピックアップしてます。
すべて自信を持って「素晴らしい宿!」と思えるところばかりでした。
「飲泉できる温泉」に入るのって、本当に効果がすごくて感動します…。
それでは最後までありがとうございました!